■レゴブロックの可能性と安全性
レゴブロックは、8つの凸がある基本ブロックを6個使うだけで、「9億1510万3765通り」の組み合わせが存在。同じ課題を与えても、子どもによってそれぞれ出来上がる形は異なります。レゴ・エデュケーションセンターではどれもが正解であり、個性の表れとして受け止めるようです。
レゴ社は、製品の品質と安全性を何よりも重視し、素材には毒性のないABS樹脂を使用。他の樹脂と比べて変色や変形が少なく、熱にも強いようです。またブロック同士を連結させるために柔軟性をもたせており、万が一強い圧力がかかっても鋭利に割れないように作られています。レゴブロックが、赤・青・黄などの原色となっているのは、鮮やかな色が子どもの発達に良いためのようです。
■レッスンを支える「4C」
レゴ・エデュケーションセンターでは、子どもたちの潜在能力を引き出すために、4つの「C」をレッスンの流れに組み込んでいます。
ⅰ)Connect(結びつける)
新しい経験と、自分の持っている知識が結びついた時、子どもたちはもっともよく学ぶことができるとされています。そこで、子どもたちが既に知っていることとレッスンのテーマを関連づけるため、図や写真、歌や物語などを豊富にとり入れながら、毎回の課題を与えているようです。
ⅱ)Construct(組み立てる)
想像力をはたらかせ、あれこれ考えながら自分のイメージを形にできるのがブロックの特徴。思い描くものを作るために試行錯誤することで、計画性や解決能力が育まれるようです。
ⅲ)Contemplate(よく考える)
作り上げた形を、客観的に見てじっくりと考えるプロセスを導入。友達に説明したり、意見を交換したり、改善点を見つけたりしながら、レッスンへの理解をさらに深めます。
ⅳ)Continue(続ける)
もっと知りたいという好奇心、もっとやりたいという意欲が、次回のレッスンへとつながっていきます。楽しみながら続けることで、次第に難しい課題にも取り組める力が身につくようです。