<○×方式で、間違えた問題を徹底的にやり直す>
生徒がどこでつまずいているのかを見逃さないために、大進ゼミナールでは、テキストに「○×」をつけるスタイルをとっています。解けた問題には○をつけ、間違えた問題は△、分からなかった問題には×をつけます。印があることで、やり直すべきところが分かるのはもちろん、すべての講師が生徒の学習状況を把握しやすくなるようです。
△の問題は、解法が合っている場合は生徒が自力で解き直します。×の問題も、なるべく1人で解決できるよう、大進ゼミナールではテキストや辞書などの活用についても指導しています。自分で調べる習慣こそが、家庭での学習に役立つと考えられているようです。
<分かるところまで、とことんさかのぼる「後戻り学習」>
どうしても分からない問題では、つまずきの根本的な原因を突き止めることが必要です。ここでも講師が一方的に答えを教えてしまうと、「どこまで分かっているのか、そしてどこから分からないのか」を正確に把握できなくなってしまいます。まずは、同じ単元のもっと基本的な問題を解かせ、それが解けない場合は、解説を読ませます。それでも十分に理解できなければ、学年をさかのぼって初歩的な問題にもどります。
この「後戻り学習」は、大進ゼミナールが徹底しておこなっている学習方法のようです。生徒は、つねに自分の頭を使って、えんえんと問題を解くことになるので、最初は大変な思いをするかもしれません。しかし、自分の手で調べ、後戻りする作業を繰り返すことで、結果的に「1人で勉強できる力」が身につくようです。
<自分で見つけた答えだから吸収できる>
やや厳しいともいえる大進ゼミナールの学習スタイルですが、つまずくたびに解法や答えを教えてもらうより、自分で「分かった!」と思える過程こそが、勉強の楽しさといえます。また、自分で辞書をひいて調べたこと、自分の力で理解できたことは、教えられたことより身につきやすいといわれます。
たとえすぐに成績に反映されなくても、繰り返し基礎を固めることが重要であると大進ゼミナールでは考えているようです。講師はどんな場合でも、決して一から十までを教えてしまうことはなく、あくまで解法をみちびくヒントだけを与え、生徒の能力を最大限引き出す「手助けをする存在」に徹しているのがうかがえます。
このような、生徒自身が考える学習をおこなうには、ある程度まとまった時間が必要になります。そのため、大進ゼミナールでは90分間の授業で、1教科だけの指導となっています。