◆本科コース
定期テストがないため、目先の試験にとらわれずに学習できるのが小学生。山王学院では、この時期に「一生ものの知識を身につける」ことを目標としています。
・国語
毎回漢字テストを実施し、一度覚えた漢字を忘れないよう何度もくり返し確認しながら定着させます。授業では教科書以外の新しい文章を取り扱い、さまざまな文に慣れることで読解力を高めているようです。
また日本語のセンスやリズム感を身につけるため、古典を中心とした良質な日本文学を毎月1つずつ取り上げ、子どもたちに暗唱させています。
・算数
百ます計算や、計算ドリルを使って「速く正確に解く」トレーニングを重視。多くの小学生が苦手とする図形や文章問題も、解法を丸暗記するのではなく、考え方のプロセスを教えながら、自分の力で解けるよう指導をおこなっているようです。
・理科
小学生のうちから自然科学への興味を高めるため、「おもしろ理科実験」などをとり入れた授業で、日常の中の疑問や物質の性質などを学びます。
・社会
中学進学までに「全都道府県名と県庁所在地を漢字で書けること」を目標とし、授業の初めに毎回確認テストを実施することで完全マスターを目指します。6年生では旧国名の暗記にもチャレンジ。中学以降の地理・歴史の授業に役立つ知識を習得することができるようです。
・英語
「聞く」「話す」を重点的にきたえる「英会話コースSeeds」と、中学部の英語講師が教える「英語本科コース」に分かれます。どちらも6年生の冬には「中学準備講座」を通して、中学1年生の1学期レベルまでを学習。中学英語に備えることができます。
◆中学準備講座
対象:小学6年生
科目:数学・英語
中学1年生の1学期で習う内容を先取りし、余裕をもって中学校の授業をスタートできることを目的としたコースです。
英語では、アルファベットの読み書きから一般動詞の疑問文、否定文までを学んでいきます。また「発音記号」を読めるようにすることで、初めての単語でも自分で辞書をひいて正しく発音できることを目指すようです。
数学では、中学校から扱う「正負の計算」を中心に、速く計算できるコツを指導。たとえば、山王学院では「乗数の暗記」を徹底させています。基本的な数字を2乗した数を覚えることで、今後の学習に非常に役立つようです。
その他、「分数の性質」なども扱い、数学的センスをみがきます。
◆私立中学受験コース「四進prime」
山王学院は「四谷大塚NET」に加盟しています。四谷大塚の「予習シリーズ」「週例テスト」などのカリキュラムと、東進ハイスクールのインターネットを利用した学習システムを融合させたプログラムです。
山王学院の私立中学受験コースでは、四谷大塚NETを活用しながら、中学受験を熟知した山王学院のプロ講師陣が指導。一人ひとりを確実に志望中学合格へと導きます。
地域密着型の山王学院では、愛知県の私立中学入試に合わせたテキストを使って授業をおこないます。テキストは創立当初から現在まで同じものを使用しており、愛知の中学受験突破のためのノウハウが凝縮されているようです。
■小学部のその他の学習
◆山王グランプリ
6年生のための模擬試験です。毎年1月~2月の卒業前におこなわれます。結果を詳細に分析し、全体の中での自分の位置や、具体的なウイークポイントを発見することで、中学進学までに必要な学習を把握。中学校の授業へとスムーズに移行するために役立てられているようです。
◆勉強合宿(6年生対象)
6年生の夏におこなわれる合宿は、小学校6年間の総仕上げはもちろん、遊びも充実したプログラムとなっています。任意参加です。
◆「算数脳」をきたえるパズル道場
さまざまなパズルに挑戦することで、空間把握能力や、問題解決能力を伸ばすのが「パズル道場」です。子どもたちが楽しみながら参加できるように、対戦型パズルや懸賞問題なども用意されています。
月に一度おこなわれる「パズル検定」では、20級から1級、初段から名人までのランク分けがされており、子どもたちは上を目指して意欲的に取り組んでいるようです。
◆安全管理について
山王学院では、すべての小学生に防犯ブザーを配布しています。教室にはビデオカメラを設置し、全校舎の職員室には不審者撃退用の「さすまた」を完備。子どもたちが安心して学習できるよう配慮しているようです。